- トイレの換気扇がうるさい原因
- トイレの換気扇がうるさい時の対処法
- トイレの換気扇掃除の手順
- トイレの換気扇掃除の際の注意点
- 修理・交換を業者に依頼する際の注意点
トイレには湿気や臭いが溜まりやすく、換気の重要性はかなり高いです。
そのため、トイレ内の換気扇が果たす役割も大きいですが、「ガタガタ」「ブーン」などような異音を感じている方もいるでしょう。
換気扇からの異音の放置は、ただ不快に感じるだけでなく、故障や事故などの原因になる恐れもあります。
そこでこの記事では、トイレの換気扇がうるさい音を立てる原因から対処法、自力での掃除手順や交換などについて解説していきます。
ハウクリ研究所の横田私は【ハウクリ研究所】の横田です!
ハウスクリーニング業者で約6年以上勤務していた業務経験を活かし、ハウスクリーニング・換気扇(レンジフード)に関する基礎知識や疑問、不安などを解決していける記事を執筆していきます!
トイレの換気扇がうるさい原因・見分け方


トイレの換気扇が急に大きな音を立てると、「故障なのか?」「他の理由があるのか?」不安になる方も多いでしょう。
異音の原因を正しく知ることで、修理や交換が必要かどうかの判断がしやすくなります。
まずは、換気扇からの異音の代表的な原因と見分け方について解説していきます。
- 汚れやほこりからの摩擦音
- モーターの劣化やベアリング不良
- ファンの歪みや破損
- 取り付けや枠の緩みなど
汚れやほこりからの摩擦音
トイレの換気扇は、湿気を含んだ空気を常に吸い込むため、ファンやカバー部分にほこりや汚れが付着しやすいです。
汚れがたまると回転に負荷がかかり、ゴーッという摩擦音を発生させることもめずらしくありません。
普段は静かに回っているファンも、汚れが原因で異音を立てることも。
定期的にカバーを外して掃除を行えば、多くの異音は改善します!
モーターの劣化やベアリング不良
長年使用している換気扇では、モーターや内部のベアリングが摩耗し、キュルキュルといった金属音や軋むような音が出ることがあります。
これらの部品は消耗品のため、劣化が進むと、回転が止まったり異常な発熱を招くことも。
こうした症状が続いて大きな音に発展している場合は、自分で分解や修理を試みるのはおすすめではありません。
早めに専門業者に点検を依頼することが安心につながります。
ファンの歪みや破損
何かの拍子でファンが歪んだり、経年劣化で小さな亀裂が入ることもあります。
こうした変形は回転のバランスを崩し、振動音やカタカタとした異音につながります。
歪んだまま使い続けるとモーターに余計な負担がかかり、他の部品の寿命まで縮めてしまうことも。
部品交換が必要な場合もあるため、異常を感じたら早めに確認することが大切です!
取り付けや枠の緩みなど
換気扇本体を固定しているネジや枠が緩んでいると、回転の振動が壁や天井に伝わり、ブーンという共鳴音を発することがあります。
特に築年数の経った住宅では、壁材の収縮やネジの緩みが原因で音が大きくなる傾向があります。
こうした場合は、ネジを増し締めするだけで改善することも多いです。
まずは手軽に確認できる部分からチェックすると良いでしょう。
トイレの換気扇がうるさい時の対処法【自力orプロ】


トイレの換気扇の音が気になるときには、まずは安全に注意しながら「簡単なチェック」や「掃除を試す」で改善する場合もあります。
ほこりやネジの緩みといった軽い原因であれば、自分で解決できることができるでしょう。
ただし、内部のモーターや部品が関係している場合は、素人が無理をするのは危険です。
- 電源を切って確認する
- 換気扇を掃除する
- ネジの増し締めや固定の確認
- オイルを挿す
- プロの業者に相談する
電源を切って確認する
作業を始める前に、必ず換気扇の電源を切ることが大切です。
スイッチをオフにするだけでなく、ブレーカーを落とせばより安心できます。
電源を切った後に、外観をじっくりと観察し、カバーの浮きやネジの緩み、取り付け部分のぐらつきがないか確認してみましょう。
換気扇の異音は、こうした小さな緩みや振動が原因になっていることが少なくなく、締め直すだけで音が収まるケースもあります。
まずは基本的な安全確認と点検を徹底しましょう!
換気扇を掃除する
トイレの換気扇にホコリがたまると、回転部分に負荷がかかり、風切り音や異音が大きくなる原因になります。
換気扇は見た目はきれいでも、カバーを外して内部を見てみると、思った以上にホコリが溜まっていることも多いです。
柔らかいブラシや布でやさしく取り除くだけでも音が軽減されることも。
部品によっては水洗いが可能ですが、必ず取り扱い説明書を確認してから行いましょう。
部品を洗った場合は、すすぎを十分に行い、完全に乾燥させてから元に戻すことが重要です。
湿気が残ったまま取り付けると故障の原因となるため注意が必要です!
ネジの増し締めや固定の確認
換気扇が振動してガタガタと音を出している場合、取り付け部分のネジが緩んでいることが考えられます。
プラスドライバーで軽く締め直すだけで、振動が収まり、静かになることがあります。
ただし、強く締めすぎるとプラスチック部品が割れる恐れがあるため、力加減には気を配りましょう。
また、「壁や天井の固定部分にずれがないか?」も一緒に確認しておくと安心です。
オイルを挿す
換気扇のモーターやファンの軸は、長年の使用で油が不足すると摩擦音が発生します。
「キュルキュル」「キーキー」といった音が出る場合は、専用の潤滑油を差すことで改善する可能性があります。
潤滑油はホームセンターやネット通販で手に入りますが、使いすぎはNGです。
オイルをつけすぎると、運転中に油が飛び散り、かえって汚れやトラブルを招くことがあります。
必要最小限の量を均一に塗布し、清潔な状態を保ちながら使用することがポイントです!
プロの業者に相談する
「自分で掃除や調整をしても改善が見られない」「異音の原因が特定できない」など場合は、専門の業者に相談しましょう。
換気扇は内部のモーターや基盤など、素人が触るには危険な部品も多く、誤って分解すればさらに故障を悪化させる恐れがあります。
その点、業者に依頼すれば、「修理が可能か?」「交換が必要か?」を正しく判断してもらえます。
特に長年使用している場合は、寿命を迎えている可能性も。
安全面からも専門家の判断を仰ぐのがベストです!
自分でトイレの換気扇掃除する際の手順


自力での掃除で換気扇の音を軽減するには、正しい手順で作業することが大切です。
安全を守りながら少しずつ進められることで、初めての方でも無理なく作業ができるはずです。
- 掃除に必要な道具の準備
- 分解前の準備
- 実際の掃除の手順
- 組み立てと動作確認
掃除に必要な道具の準備
掃除を始める前に、必要な道具をそろえておきましょう。
ドライバーや柔らかいブラシ、雑巾、ゴム手袋、中性洗剤、マスク、懐中電灯、そして掃除機があると安心です。
換気扇の説明書も手元に用意し、小さな部品を紛失しないよう受け皿などを置いておくとスムーズに作業が進みます。
周囲にホコリや汚れが飛び散らないよう、床や壁を軽く養生しておくのもおすすめです!
分解前の準備
換気扇を触る前に、必ず電源を切り、ブレーカーも落としてください。
内部には鋭い金属部品があるため、ゴム手袋とマスクを着用することがより安全です。
無理な力を加えると部品を破損したり、保証が効かなくなる恐れがあるため、必ず説明書の手順を確認してから分解に進むようにしましょう。
実際の掃除の手順
最初にカバーを外し、ファンに付着したホコリをブラシで優しく取り除きます。
ファンはとても繊細なので、力を入れすぎないように注意が必要です。
汚れがひどいときは中性洗剤を含ませた布で拭き取り、完全に乾燥させてから戻してください。
モーター部分は水分に弱いため濡らさず、乾いた布で表面を軽く拭き取るの程度が安全。
組み立てと動作確認
掃除が終わったら部品を元の位置に戻し、「ネジの緩みがないか?」などを丁寧に確認します。
電源を入れ直して音や振動の変化を確認し、異音が解消されていれば問題ありません。
もし掃除後もまだ大きな音が続く場合は、モーターの劣化や内部故障の可能性も高いです。
早めに専門業者へ相談するのが良いでしょう!
自分でトイレの換気扇掃除する際の注意点


自分で換気扇掃除をする際、いきなり作業を始めてしまうと思わぬ失敗をしてしまうことも。
ここでは、実際に多い掃除の際の失敗例とその回避方法をまとめていきます。
- 強引な分解は部品を破損させる
- 配線をいじるのも危険
- 足場はきちんとしたものを使う
強引な分解は部品を破損させる
説明書を無視して力任せに分解すると、部品を壊してしまうことがあります。
部品が壊れれば当然交換が必要になり、費用も手間も増えてしまいます。
分解前には必ず取扱説明書を確認し、不安や疑問があるなら業者へ相談しましょう。
最近はメーカーの公式サイトで分解や掃除方法が確認できるので、参考にするのもおすすめです。
配線をいじるのも危険
電気配線に手を入れる作業は、感電や漏電、最悪の場合で火災につながる恐れがあります。
一般家庭で配線工事が必要な場合は、”電気工事士の資格を持つ業者”に依頼するのが安全です。
資格の有無や作業範囲は依頼前に確認してください。
「電気に関する作業は触らない!」という意識を持つことが、危険な事故を防ぐ最も確実な方法です!
足場はきちんとしたものを使う
トイレの換気扇を掃除する際、つい便座に蓋をして足場にするケースがあります。
しかし、便座の蓋は、人が上に乗る強度には作られていません。
蓋を壊してしまえば、修理や交換の出費が増え、トイレを使う際にも不便になってしまいます。
安全に作業するには必ず脚立や安定した踏み台を使用し、狭いトイレ内でも無理な姿勢をとらないことが重要です!
トイレの換気扇の平均寿命と交換目安


換気扇の寿命は、使用状況や設置環境によって異なりますが、ある程度の目安を知っておくことで交換のタイミングを逃さずに済みます。
ここでは一般的な換気扇の寿命と、交換を検討すべきサインについてご紹介していきます。
一般的な換気扇の寿命
家庭用の換気扇の寿命は、一般に10〜15年程度とされています。
ただ、湿気が多く24時間稼働しているような環境では、寿命が短くなる傾向があります。
反対に、定期的に掃除や点検を行えば寿命を延ばすことも。
製品ごとに仕様やメーカー推奨の交換時期があるため、取扱説明書などを確認しておくと安心です。
交換すべきかの判断基準
異常な大きさの音や激しい振動が出ている場合は、換気扇の交換を検討するサインかもしれません。
さらに、「焦げ臭い臭いがする」のような場合は、内部の電気部品やモーターが劣化している可能性が高く、火災のリスクも否定できません。
動作が不安定で風量が極端に弱くなったときも交換を考えるべきです。
こうした症状を放置すると、修理費用がかさむだけでなく、安全性が損なわれる可能性も危険です!
トイレの換気扇の修理・交換時の相場【目安】


修理や交換にかかる費用は、故障の内容や機種の種類、施工業者によって幅があります。
だいたいの相場を知っておくと、見積もりを比較しやすくなり、適正価格で工事を依頼できるでしょう。
簡単な修理
カバー掃除やネジ締めなどの簡易作業は、自分で行えば費用はかかりません。
業者に依頼する場合は、数千円〜1万円程度が目安となります。
ただし、出張費が別途加算されることが多いため、見積もり時に総額を必ず確認しましょう。
小規模な修理であっても、「作業後の保証が付くか?」を確認しておくと安心です!
部品交換やモーター交換
モーターやファンの交換は、部品代と作業工賃を合わせて数千円〜2、3万円が一般的です。
古いモデルや特殊な仕様の機種では部品代が高額になりやすく、場合によっては本体交換の方が安くなることもあります。
こうしたケースでは複数の業者から見積もりを取り、条件を比較することが重要です。
本体の交換
トイレ用換気扇の本体価格は、機能や性能によって大きく異なります。
交換工事を含めた費用の目安は1万円台半ば〜5万円程度です。
静音設計の高機能モデルや換気・暖房が一体となったタイプなら、さらに高額になる可能性も。
施工費も配線やダクトの状態によって変わるため、現地調査の上で見積もりを出してもらうと良いでしょう。
新しい換気扇に交換すれば、異音の解消はもちろん、消費電力の削減や快適性の向上にもつながります!
換気扇修理や交換を業者に依頼する際の注意点


換気扇を修理・交換する際は、「業者選び」と「見積もりの確認」が大切なポイントになってきます。
信頼できる業者を見つけ、納得のいく施工を受けるための準備をしておきましょう。
- 業者に依頼する前に確認すべきこと
- 信頼できる業者の選び方
- 見積もりや保証の確認事項
業者に依頼する前に確認すべきこと
業者に依頼する前に、まず自分で簡単にできる掃除やネジの締まり具合を確認しておくと無駄な出費を防げます。
また、異音の状況を写真や動画、メモなどで記録しておくと、業者に正確に伝えやすくなります。
事前に複数の業者へ同じ条件で見積もりを依頼すると、比較がしやすく、不要な診断費や出張費を避けることにもつながります。
信頼できる業者の選び方
業者を選ぶ際は、過去の施工実績や口コミ評価を参考にしましょう。
電気工事の資格や保険加入の有無も重要な確認ポイントです。
「見積りの透明性が高く、施工事例を提示してくれる業者は信頼性が高い」といえます。
料金の安さだけに惑わされず、保証やアフターサービスの内容をしっかり確認することが大事です!
見積もりや保証の確認事項
見積もりを受ける際には、部材費・工賃・出張費・保証期間などが明記されているかをチェックしましょう。
口頭説明だけでは、後々トラブルになりやすいため、必ず書面で確認することが大切です。
「保証が付いているか?」「交換後のトラブル時にどこまで対応してもらえるのか?」も事前に把握しておくと安心です。
また、追加費用が発生する条件も明確にしておくと、予算オーバーを防ぐことができます。
初めから一つの業者に絞ってしまうと、「思ったよりもお金がかかった、、、」という後悔につながるので注意です!
自分で換気扇交換する危険性と注意点


トイレの換気扇の音があまりにもうるさい場合、「自分で変えれば早いし、お金もかからない!」と考える方も少なくありません。
しかし、家庭内の電気作業には危険が伴い、安易に自分で作業を行うと法律的な問題や事故につながる恐れも。
ここでは自力での換気扇の交換の際の注意点についてご紹介していきます。
交換や修理には資格が必要になる(可能性が高い)
換気扇の交換では、配線の接続やブレーカーまわりの工事が必要になることがあります。
これらは「電気工事士の資格」が求められるケースが多く、資格を持たない人が作業すると、法律違反となる可能性も。
さらに、事故が発生しても、火災保険などが適用されない恐れも考えられます。
不安がある場合は、必ず専門業者に依頼するのがベストです!
火災や漏電のリスクも
素人作業でよくあるのが、配線不良や接続の甘さによるトラブルです。
通電した際に接続部が発熱し、火災や漏電などにつながる危険があります。
安全が確認できないまま作業することは、非常にリスクが高く、自己判断で行うことは避けるべきです。
確実に安全を確保するためにも、専門家に任せるのが安心です!
異音を回避!トイレの換気扇からの異音を防ぐ日常メンテ


換気扇の異音は、日常のちょっとした心がけで防げることも多いです。
対策を普段の生活習慣に取り入れることで、トラブルを未然に防ぎ、快適な空間を長く維持できます。
- 定期的な掃除が必須
- 換気扇を常に稼働させる
- 湿気対策も大事
定期的な掃除が必須
換気扇内部にはホコリや湿気が溜まりやすく、これが異音の原因になることがあります。
使用頻度にもよりますが、6か月〜1年に一度は掃除することが理想です。
掃除を習慣にすれば、ファンの動きがスムーズになり、音も軽減されます。
もし掃除が大変だと感じる場合は、プロのクリーニング業者に依頼するのも良い方法です。
年に1回程度はプロに依頼できるのが理想的です!
換気扇を常に稼働させる
換気扇をこまめに止めると、湿気やホコリが内部に溜まりやすくなります。
その結果、カビの発生や異音の原因になってしまうのです。
反対に常時稼働させておけば、湿気がこもりにくく、換気効率も安定します。
ただし、電気代が増えることやモーターの寿命が短くなるなどのリスクはあります。
24時間の常時稼働は、長所と短所を理解したうえで実行することが大切です!
湿気対策も大事
湿気は金属部品のサビやモーター部分の劣化を早める大きな要因になりかねません。
換気扇の力だけに頼らず、トイレ全体の湿度管理を意識することが重要になってきます。
「市販の除湿剤を設置する」「天気の良い日に窓を開けて自然換気を取り入れたりする」と効果的です。
換気扇フィルターの掃除やトイレ内の小まめな換気を組み合わせることも大事です。
湿度を下げるだけでなく、異音やカビ、嫌な臭いの発生も抑えることができます!
おわりに
トイレの換気扇がうるさいと感じたときは、まずは掃除や湿気対策といった日常的にできるメンテナンスを試してみるのがおすすめです。
それでも改善しない場合には、自己判断で無理に交換や修理を行わず、必ず専門業者に相談することがおすすめです。
トイレの換気扇は、日常生活を支える大切な設備です。
だからこそ、正しい知識を身につけ、適切に対応することが快適な環境を長く保つためのポイントになってきます!



