- 浴室の換気扇をつけっぱなしにするメリット
- 換気扇を使う際のコツ
- 換気扇を掃除ない悪影響
- 換気扇交換のタイミング・見分け方
「浴室の換気扇は24時間つけっぱなしが良い」という話を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?
浴室の換気扇を常時つけておくことにはメリットがたくさんあります。
しかし、電気代がかかるなど、当然常時つけておくことにはデメリットも存在しています。
また、浴室は湿度が集まりやすい場所のため、換気扇の使うコツをきちんと理解しておくことが大切です。
そこでこの記事では、浴室の換気扇をつけっぱなしにするメリット・デメリットから、つけっぱなしにした際の電気代の目安、うまく使っていくためのコツなどについて解説していきます。
ハウクリ研究所の横田私は【ハウクリ研究所】の横田です!
ハウスクリーニング業者で約6年以上勤務していた業務経験を活かし、ハウスクリーニング・換気扇(レンジフード)に関する基礎知識や疑問、不安などを解決していける記事を執筆していきます!
浴室の換気扇をつけっぱなしにするメリット


「つけっぱなしは電気代が心配、、、」という声をよく聞きます。
ですが、浴室の24時間換気には確かなメリットがあります。
特に湿気や臭いを溜め込まないためには、こまめにオン・オフを切り替えるよりも、弱めの風量で長時間稼働させる方が効果的です。
まずは、浴室の換気扇をつけっぱなしにすることで得られるメリットについてご紹介していきます。
- カビの発生を長期的に抑えられる
- 浴室内の臭いをたまりにくくする
- 洗濯物・タオルの乾きが早まる
- 建物へのダメージを抑えられる
カビの発生を長期的に抑えられる
24時間の換気は、浴室内の湿度上昇を抑え、カビが発生する環境を作りにくくします。
カビは一度発生すると掃除が大変で、市販の洗剤でも落としきれない場合も。
換気を続けることで湿度管理が安定し、結果的に掃除の回数を減らすことにもつながります。
換気を習慣化することが、長期的な浴室の清潔感の維持に役立ちます!
浴室内の臭いをたまりにくくする
浴室は壁や床に水垢や石鹸カス、排水口には髪の毛が溜まりやすく、そこから嫌な臭いが発生することがあります。
換気扇をつけっぱなしにすることで、臭いの元が広がる前に外へ排出できます。
臭いは一度充満してからでは解消に時間がかかるため、常時換気での予防が重要になってきます。
快適な浴室の空間を保つためには、臭いがこもらない工夫が欠かせません。
洗濯物・タオルの乾きが早まる
浴室内で洗濯物やタオルを干す場合、換気扇を回し続けることで乾燥時間を短縮できるメリットがあります。
湿った空気を効率よく排出するため、室内干し特有の生乾き臭を防ぐ効果も期待できます。
特に夜間に洗濯をするご家庭では、換気扇のつけっぱなしが大きな助けになることも。
乾燥した環境はカビの繁殖も抑えるため、衛生面でもプラスになります!
建物へのダメージを抑えられる
入浴後の湿気は壁や鏡、窓に結露を発生させ、それが長時間残ると建材の劣化につながります。
木材が湿気を吸うと、腐食やシロアリ被害を招き、修繕費が高額になる恐れも。
換気扇をつけっぱなしにすることで結露を素早く解消し、建物を守ることができます。
特にマンションや木造住宅では、湿気対策の重要性が高まります。
退去時・売却時といった未来のためにも、浴室の常時換気は大切です!
浴室の換気扇をつけっぱなしにした時の電気代【目安】


浴室の換気扇を一日中つけっぱなしにする場合、かかる電気代が気になります。
実際の費用は、設置されている機種や消費電力によって異なってきます。
ですが、一般的な浴室の換気扇を24時間つけっぱなしにした際の電気代の目安は、【1ヶ月:421円程度】になります。
そのため、24時間つけっぱなしにしても、1日あたり数十円程度に収まるのです。
エアコンなどの冷暖房機器に比べると、消費電力はかなり低いため、コスト面での負担は大きくありません。
むしろカビ取りや修繕にかかる費用を考えると、「つけっぱなしにして予防する方が経済的」とも言えるでしょう。
古い換気扇は消費電力が高めのものもあるため、省エネ型の新しい機種に交換するとさらに安心して使えます!
浴室の換気扇の使う際のコツ


浴室の換気扇を24時間回すことに抵抗感がある方も少なくありません。
そうした場合は、常時つけっぱなしにする以外に、使い方を工夫することで湿気やカビ対策の効果を大きく高めることができます。
入浴の前後や季節ごとの注意点、そして掃除の習慣まで、ちょっとした工夫が快適なバスルーム環境をつくります。
ここでは、日常生活に取り入れやすい具体的なポイントについてご紹介します。
- 入浴前・中・後の使い方
- 寒い季節は換気扇を一時的に止める
- 換気扇を使う際は窓を開けない
- 定期的な掃除を忘れない
入浴前・入浴中・入浴後の使い方
入浴する5〜10分前から換気扇を軽く回しておくと、浴室内の湿度の急激な上昇を防ぐことができます。
入浴中は強運転に切り替え、発生する蒸気を効率よく排出することが大切です。
さらに入浴後もすぐに止めず、30〜60分ほど換気を続けることがおすすめです。
そうすることで結露の発生を防ぎ、壁や天井に湿気が残りにくくなります。
寒い季節は換気扇を一時的に止める
冬場は脱衣所と浴室の温度差が大きくなりやすく、ヒートショックのリスクも高くなります。
特に入浴前や入浴中に換気扇を回すと、浴室が冷えやすくなるため注意が必要です。
「少し寒いかな」と感じる場合は、入浴前・入浴中の換気扇使用を控え、入浴後にしっかりと換気するようにすると安全かつ快適に過ごせます。
次に入浴する人がいる場合でも、浴室内の暖かさを保つことができます!
換気扇を使う際は窓を開けない
換気扇を運転するときは、基本的に浴室の窓や扉を閉めた状態の方が効率的に湿気を取り除けます。
窓を開けると外の空気が流れ込み、換気扇の空気の流れが乱れてしまうため、湿気が十分に排出されにくくなるのです。
見た目には風通しが良いように感じても、実際には湿気がこもる原因になることがあるので注意しましょう。
強い湿気や臭いがこもっている場合は、短時間だけ窓を開けて換気扇と併用すると効果的!
定期的な掃除を忘れない
換気扇は湿気を取り除く役割を果たしますが、内部にほこりやカビが溜まると、換気効率が大幅に低下してしまいます。
その結果、湿気が残りやすくなるだけでなく、電気代の無駄や不快な臭いの原因にもつながります。
そのため、最低でも年に1回はプロのクリーニングを依頼するのがおすすめです。
使い捨てフィルター(カバー)を取り付けておけば、汚れの蓄積を防ぎ、掃除の手間を減らすことができます。
使い捨てフィルターは交換時期を間違えると、換気効率の低下につながる点には注意です!
浴室の換気扇を掃除しないことの悪影響


浴室の換気扇は、湿気や臭いを排出する大切な役割を担っています。
ですが、掃除をしないまま使い続けると性能が低下し、さまざまな悪影響を招きかねません。
ここでは、換気扇掃除を放置する具体的なリスクについて解説していきます。
- 効率低下で電気代が増える
- カビや臭いなどの悪化
- 故障や換気扇寿命を短くする
- 換気が止まるリスクも
効率低下で電気代が増える
換気扇のフィルターやファンに汚れが付着すると空気の通り道が狭まり、モーターに余計な負荷がかかります。
その結果、同じ換気効果を得るために長時間稼働させる必要があり、消費電力が増えてしまいます。
掃除を怠るだけで電気代がじわじわと高くなることもあるため、掃除は経済的な観点からも大切です。
カビや臭いなどの悪化
浴室は湿気が多く、カビが発生しやすい環境です。
換気扇に汚れが溜まると、湿気がこもりやすくなり、内部でカビが繁殖する原因になります。
換気をしているつもりでも、逆にカビの胞子や不快な臭いが室内に広がることも。
「定期的にフィルターを外して洗う」「ファンを拭き取る」ことで清潔さを保つことができます!
故障や換気扇寿命を短くする
ホコリや汚れが積もった状態ではモーターへの負荷が強くなり、内部が過熱しやすくなったり摩耗が早まったりします。
そして、異音や故障が発生しやすくなり、換気扇の寿命を縮めてしまいます。
交換が必要になると数万円の費用がかかるため、定期的な清掃やメンテナンスを行うことは長い目で見て大きな節約につながります。
換気が止まるリスクも
長期間掃除をしていないと、屋外に繋がるダクトや排気口にまで汚れや異物が溜まることもあります。
そうなると換気機能が著しく低下し、最悪の場合、ほとんど換気ができなくなるケースもあります。
屋外の点検については、専門業者に任せるのが安全でしょう。
内部部分に関しては、普段からきれいに保つことで大きなトラブルを未然に防ぐことができます!
浴室の換気扇を交換するタイミングや見分け方


「まだ動いているから大丈夫!」と見過ごしがちですが、換気扇からは交換が必要になるサインは徐々に現れていることがあります。
ここでは、セルフチェックで分かる交換サインと一般的な年数の目安についてご説明していきます。
- スイッチを入れても動かない
- 異音や振動がある
- 風量が落ちた・吸気力が弱い
- 焦げ臭さや発熱がある
- 一般的な耐用年数を超えた
スイッチを入れても動かない
スイッチを入れても換気扇が全く動かない場合は、内部のモーターや電気系統に不具合が生じている可能性が高いです。
ブレーカーや電源が正常な状態でも動かないなら、故障と判断できます。
修理で直る場合もありますが、年数が経過しているなら交換を検討した方が良いことも。
異音や振動がある
運転時に「以前より音が大きくなった」「振動を感じるようになった」なら、軸受けやファンなどの内部の劣化が進んでいる可能性があります。
異音は内部の摩耗や埃の蓄積が原因のことが多く、早めに点検が必要です。
放置すると、故障や更なる損傷につながるリスクも考えられます。
部品交換で改善できることもありますが、耐用年数が近いなら交換がベストです!
風量が落ちた・吸気力が弱い
フィルター掃除で改善しないほど風量が落ちている場合は、モーターの劣化や内部ダクトなどの問題が考えられます。
換気力が不足すると湿気やカビの原因となり、浴室全体の環境が悪化します。
風量の低下は見逃しやすいサインですが、健康や建物に悪影響を及ぼす可能性も心配です。
「プロに点検を依頼し、交換を検討するサイン」と考える方がよいでしょう。
焦げ臭さや発熱がある
運転中に焦げ臭さや異常な熱を感じたら、電気系統のトラブルの可能性があり、非常に危険です。
この場合はすぐに電源を切り、使用を中止してください。
特に焦げ臭いにおいは発火の前兆となる場合も。
安全を最優先にし、修理よりも交換を優先すべきケースでしょう!
一般的な耐用年数を超えた
機種や使用頻度によりますが、家庭用の換気扇は「一般的に10〜15年が交換の目安」とされることが多いです。
古い機種は、部品供給や修理コストを考えると、交換した方が経済的な場合も少なくありません。
また、最新の換気扇は静音性や省エネ性能が向上していて、浴室乾燥機能などを備えたタイプも選べます。
状況によっては「10年超えたら交換しようかな?」と考えるのもありです!
浴室の換気扇交換の費用相場


浴室の換気扇の交換を考えている場合、一番気になるのが「交換にいくらかかるのか?」でしょう。
換気扇の交換費用は、本体価格と工事費を合わせて1万5千円から5万円程度が一般的な目安です。
シンプルなプロペラファン型の機種であれば、約1万円ほどの比較的安価な値段で購入できます。
しかし、浴室乾燥機付きなどの高性能タイプなら、数万〜15万円ほどになることも。
また、配線やダクトの工事が必要になる場合は、追加料金がかかることがあります。
古い換気扇を外す作業や処分費も見積もりに含まれることが多いため、事前に業者に確認しておくと安心です!
交換時のヒントに!浴室の換気扇にあると便利な機能


最近の浴室用換気扇には、快適性や利便性を高めるさまざまな機能が搭載されています。
これまでのシンプルな換気だけでなく、暮らしに役立つ機能がついた機種を選ぶことで、毎日の入浴や掃除のしやすさに大きな違いが生まれます。
ここでは、交換を検討する際に知っておきたい代表的な機能について解説していきます。
- 浴室暖房や乾燥機能
- 送風機能
- 湿度センサー・自動運転機能
- 静音設計・低振動技術
- タイマーやスマート連携
浴室暖房や乾燥機能
浴室暖房・乾燥機能は、寒い冬場に体が冷えるのを防ぐだけでなく、ヒートショック対策としても有効です。
また、雨の日に洗濯物を乾かすスペースとして浴室を活用できるため、部屋干しでの生乾き臭や湿気の悩みを減らせます。
さらに、カビが発生しにくい環境を整えられるので、掃除の手間を減らす効果も。
ただし、消費電力が高めになる傾向があるので、必要に応じて使い方を工夫することが大切です!
送風機能
送風機能は、浴室内に心地よい風を送ることで入浴中の快適さを高めてくれます。
冷房のように強く冷やしすぎることがないため、体を急激に冷やす心配もありません。
蒸し暑い季節にのぼせるのを防いだり、入浴後の浴室内をすばやく快適な状態にしたりするのに役立ちます。
また、窓を開けにくい環境でも換気を補助できるため、湿度がこもりやすい家庭には重宝する機能です。
湿度センサー・自動運転機能
湿度センサー付きの換気扇は、空気中の湿度を感知して自動で運転を切り替えてくれるのが特長です。
「入浴後には強運転」「普段は弱運転」といった使い分けを自動で行うため、効率的な換気が可能になります。
無駄な電力消費を抑えながらも、浴室の湿気をしっかり排出できる点が魅力です。
静音設計・低振動技術
集合住宅や家族が眠っている時間帯に使用することを考えると、静音性の高さも重要なポイントになってきます。
静音設計の換気扇は、モーターや羽根の構造が工夫されており、運転音を抑えながらしっかり換気してくれます。
長時間つけっぱなしにする場合でも騒音が気になりにくく、生活のストレスを軽減できます。
購入時には製品の仕様にある、運転音(dB)を確認すると安心です!
タイマーやスマート連携
タイマー機能がある換気扇なら、必要な時間だけ運転させて自動で停止させられるため、無駄な稼働を防げます。
最近ではスマート家電として、スマホアプリと連携できるモデルも増えており、「外出先から操作する」「スケジュールを設定する」ことも可能です。
自分のライフスタイルに合わせて換気を自動化できるため、便利さと省エネの両方を実現できます。
こうした機能を上手に活用することで、浴室環境をより快適に保てます!
おすすめの浴室の換気扇のメンテスケジュール


換気扇を長持ちさせるためには、日常的なメンテナンスが欠かせません。
定期的な簡易メンテナンスを行うことで換気性能を維持でき、故障や交換時期を遅らせることが可能です。
現実的な頻度を目安にしながら、無理なく取り入れるのがおすすめです。
フィルター・カバーの簡単掃除【月1回程度】
月に一度程度はフィルターやカバーを外し、ホコリを払い水拭きするだけでも効果は大きく向上します。
入浴後に浴室が乾燥しているときや天気の良い日に行うと効率的です。
忙しい方でも2ヶ月に1回程度掃除するだけで、換気扇の働きに差が出てくるでしょう。
本格的な分解掃除【年1回程度】
年に一度は、本体の外側やファンにたまった汚れを中性洗剤などで落とす、本格的な掃除をするのが理想です。
内部の電気部やモーター周りには水をかけないように注意し、取扱説明書を確認してから作業を行いましょう。
「難しそう、、、」と感じる場合は、無理をせずプロに依頼することで安全かつ確実に掃除してくれます。
プロのクリーニングは内部まで徹底的に掃除が行えるため、年に一度は取り入れるのがベストです!
日常的なチェックも忘れない
日頃から換気扇の音や振動に注意を払い、「焦げ臭さや風量の変化がないか?」を確認しておくことも大切です。
外部のフードにホコリやゴミが詰まっていないか目視で確認できれば、より安心です。
小さな異常を早めに発見して対応することで、大きな故障や事故になるのを未然に防ぐことができます。
「日々のちょっとした気づきが、換気扇を長持ちさせる最大の秘訣」とも言えるでしょう!
おわりに
浴室の換気扇は、清潔で快適な生活を支える重要な役割を担っています。
そのため、24時間つけっぱなしにすることにはメリットも多いですが、電気代の増加などのデメリットも存在します。
正しい使い方や掃除を怠らないことの大切さを理解することで、長期間安心して換気扇を使用することができます。
また、定期的なメンテナンスや適切な交換を心がけることで寿命を延ばし、いつでも快適な浴室環境を維持していきましょう!



