MENU

換気扇(レンジフード)の寿命は何年?平均寿命から交換のサインと長持ちさせるコツを解説!

換気扇の寿命について書いた記事のアイキャッチ画像

換気扇(レンジフード)は毎日の料理で油や煙、湿気を吸い込み続けているため、定期的に掃除をしていても、時間とともに必ず劣化していきます。

見た目は変わらなくても、内部のモーターや配線、ファンには確実に負担がかかっているのです。

特に「聞き慣れない音がする」「吸引力が落ちてきた」などの症状がある場合は、要注意です。

そこでこの記事では、換気扇の一般的な寿命の目安から劣化を放置するリスク、交換が必要かもしれないサイン、交換時にチェックしておくべきポイントなどについて解説していきます。

寿命を迎える前に正しい交換時期や注意点を知っておくことで、無駄な出費を防ぎ、安全で快適な暮らしを維持することができます。

目次

換気扇(レンジフード)の寿命ってどのくらい?

室内で疑問を感じている若い女性

換気扇の寿命には、一般的な目安はありますが、使い方や設置環境によって大きく変わります。

まずは一般的な目安と、寿命を縮める要因についてご紹介していきます。

平均・一般的な寿命

家庭用の換気扇やレンジフードは、10〜15年程度を目安に交換が検討されることが多いです。

特に毎日料理をするご家庭では、油や煙などの影響で寿命が短くなることも少なくありません。

一方で、使用頻度が少なく、定期的にフィルターや内部の清掃を行っている場合は、寿命を延ばすことも可能です。

ただ”あくまで平均的な目安”であり、使い方次第で寿命は大きく変わることを理解しておきましょう。

ハウクリ君

同じ使い方でもメーカー・機種によって寿命が変わることも!

寿命が短くなる要因

換気扇の寿命を左右する大きな要因は、油汚れの蓄積や高頻度の使用です。

油汚れがフィルターやファン、モーターに付着すると、動作に負担がかかり故障に直結します。

また、水蒸気や湿気が多い環境では、サビや腐食が進行しやすく、部品の劣化を早める原因にもなります。

さらに、設置場所によっては外気の影響を受けやすく、特に潮風が当たる地域では内部の金属が傷みやすい点にも注意が必要です。

ハウクリ君

こうした要因を放置すると、換気扇の寿命が想定よりも短くなってしまいます!

寿命サインを見逃して換気扇の劣化を放置するリスク

部屋で鼻を押さえて体調が悪そうな女性

換気扇の不具合を放置すると、単に吸い込みが弱くなるだけでは済まず、健康被害や火災リスク、余計な出費などにつながります。

日々の安心な暮らしのためには、劣化のサインを見逃さず早めに対処することが大切です。

性能低下からの室内環境の悪化

換気力が弱まると、料理中の煙や臭いが室内にこもりやすくなり、湿気が抜けにくくなります。

その結果、キッチンや浴室に結露が発生し、カビの繁殖を助長してしまいます。

カビは見た目だけでなく、アレルギーや呼吸器への悪影響を及ぼすこともあるため、生活の快適さを大きく損なう恐れも。

ハウクリ君

特に使用頻度が高いご家庭では、性能低下に早めに気づくことが大切です!

光熱費や修理費の増加

内部の油汚れや部品の摩耗によって効率が落ちると、ファンやモーターが余分に電力を消費するようになります。

小さな異常をそのままにしておくと故障が広がり、修理箇所が増えてしまうことも少なくありません。

結果として修理や交換に高額な費用がかかることがあり、家計の負担にもなってしまいます。

ハウクリ君

定期的な掃除や点検を行うことは、余計な支出を抑えることにもつながるのです!

電気や火災トラブルのリスク

油汚れが長期間蓄積すると、モーターや電気部品に付着し、過熱やショートの原因になります。

これが火災に直結することもあり、非常に危険です。

換気扇から異音がしたり、焦げ臭さを感じたりした場合は、すぐに電源を切り専門業者に点検を依頼することが必要です。

一酸化炭素中毒のリスクも

換気扇の機能が低下したままガスコンロを使用すると、室内の換気が不十分になり不完全燃焼が起こる場合があります。

このときに発生する一酸化炭素は無色・無臭のため気づきにくく、頭痛や吐き気などの中毒症状を引き起こします。

ハウクリ君

最悪の場合は命に関わる危険もあるため、換気扇の不具合を軽視するのは非常に危険です!

目安?換気扇交換が必要かもしれない症状・サイン

少し方の古くなったキッチンの換気扇

「まだ動いているから大丈夫!」と思ってしまいがちですが、実際には換気扇の交換を考える必要となるサインが隠れていることがあります。

見逃すと安全性に関わるリスクや余計な修理費用の発生につながるため、早めに気づくことが大切です。

日常の使用中にちょっとした変化を感じたときには、注意深く観察し、必要に応じて専門業者に相談しましょう。

異常な音や振動がする

通常の運転音とは異なる「ガタガタ」「キーッ」「カラカラ」といった音や、いつもより強い振動が発生する場合は要注意です。

こうした音や振動がする原因として考えられるのは、ベアリングの摩耗やファンのバランスの崩れなどで、放置するとさらに内部部品にダメージが広がってしまうことも。

部品の摩耗は進行するほど修理費が高額になる傾向がありますので、異音に気づいた段階で使用を中止し、点検を依頼するのが賢明です。

ハウクリ君

油汚れやホコリの蓄積の場合なら、プロのクリーニングで改善することもあります!

吸引力や風量の低下

「換気扇を強に設定しても匂いや煙が残る」「風の勢いが弱く感じる」などの症状が出た場合、モーターの劣化やフィルターの詰まり、あるいはダクト内部の閉塞が原因となっている可能性があります。

まずはフィルター掃除を行って、改善があるか確認しましょう。

それでも改善が見られないときは、専門業者に点検を依頼することが必要です。

ハウクリ君

性能低下を放置すると、環境が悪化するだけでなく、湿気によるカビの発生など衛生面にも悪影響を及ぼします!

異臭や発熱

「焦げ臭さや電気的な臭いがする」、または「換気扇本体が異常に熱を持っている」場合は、非常に危険です。

電気部品の過熱や焼け付きが進んでいる可能性もあり、最悪の場合、火災に発展することも。

こうした異常を感じたら、直ちに電源を切り、プロの業者へ連絡してください。

ファンの回転が遅くなる

「スイッチを入れてもファンの回転が立ち上がらない」「以前より明らかに回転数が落ちている」と感じる場合は、モーターや内部部品の劣化が進行しているサインです。

最初は気づきにくいものの、換気性能に直結するため、放置はNGです。

回転が不安定になった段階で点検や交換を検討することで、急な故障を防ぐことができます。

ハウクリ君

内部の汚れであれば掃除で解決しますが、消耗や劣化は交換・修理が必要になります!

故障・修理が頻発している

「短期間に何度も同じ箇所を修理するようになった」なら、それは換気扇全体の寿命が近づいていると考えられます。

部分的な修理を繰り返しても根本的な解決にはならず、結果的に大きな出費につながることも少なくありません。

本体を交換した方が長期的にはコストを抑えられる場合が多いため、複数の業者から見積もりを取るのをおすすめします。

費用だけでなく、保証やアフターサービスの内容も含めて比較検討することが大切です。

10年以上使っている

先ほどもご紹介したように、換気扇の寿命は一般的に10年程度とされています。

使用頻度や掃除の状況によって多少前後しますが、10年を超えて使用している場合はいつ動かなくなっても不思議ではありません。

外見に問題がなくても内部の部品は確実に劣化しています。

定期的な掃除をしていても性能の低下は避けられないため、10年を過ぎた時点で交換を検討し始めると安心です。

ハウクリ君

早めの準備が、急な故障などからの生活の不便さを予防してくれます!

換気扇(レンジフード)交換にかかる費用の目安

キッチンに設置された最新式の換気扇

換気扇を交換する場合、費用面が一番の心配事でしょう。

選ぶ機種や設置条件によって異なりますが、事前におおよその相場を知っておくことで安心して準備が進められるはずです。

費用の内訳を理解していれば、見積もりの内容を比較する際にも役立ちます。

本体価格の目安

レンジフードの価格は種類や性能によって幅があり、「安いものだと約4〜8万円」「最新式の機能の入っているものだと約10〜20万円」ほどになります。

シンプルなプロペラ式や薄型タイプであれば比較的安価です。

ですが、静音設計や自動清掃機能、タッチパネル操作、LED照明などを備えた高機能モデルは価格が高めになっていきます。

また、デザイン性を重視してキッチンに合わせたい場合や、省エネ性能を重視する場合など、ご家庭の希望に合わせて選んでいくことも大切です。

ハウクリ君

「コストを抑えるのか?」「機能を重視するのか?」など、目的を明確にすると失敗を防げます!

工事費の内訳(取り外し・配管・電気・廃棄)

工事費には古い換気扇の取り外しや廃棄、ダクトや配管の調整、電気工事などが含まれます。

マンションの構造や壁付けの状況によっては追加費用がかかる場合も。

特に古い建物では、電気配線の確認や補強工事が必要になることもあります。

現場ごとの条件によって工事費は変動するため、必ず現地調査を行った上で見積もりを出してもらうことが大切です。

見積もり時に確認すべきこと

見積もりを依頼する際には、現地調査の有無や追加工事が発生する可能性を確認しましょう。

また、工事後の保証内容や保証期間も重要なポイントです。

さらに、工事の所要時間や作業日程についても事前に調整しておくと安心です。

ハウクリ君

できれば複数の業者から見積もりを取り、金額だけでなく作業内容や対応の丁寧さまで含めて比較検討することをおすすめします!

換気扇(レンジフード)の交換前にチェックしておくべきポイント

キッチンに設置された換気扇(レンジフード)

換気扇を交換する前に、いくつかの確認をしておくことで余計なトラブルや追加費用を防ぐことができます。

特に寸法や形状、設置条件などを事前に把握しておくことは、スムーズな交換工事につながります。

サイズ

換気扇交換の際には、横幅と高さを正しく確認することが重要です。

横幅には60cm・75cm・90cmの3種類が一般的に流通しています。

現在の設置されている換気扇よりも大きいサイズを選ぶ場合、リフォームが必要になり追加費用が発生してしまいます。

業者によっては「換気扇交換時のサイズ変更を受け付けていない」ということも。

また、火災予防条例ではコンロの天板より長い換気扇の設置が義務付けられているため、サイズを小さくする際にも注意が必要です。

ハウクリ君

無駄に費用を増やさないためにも、現在・これからつける換気扇のサイズの確認は重要です!

形状

換気扇のフードには「ブーツ型」「スリム型」「フラット型」の3種類があります。

形状を変更する場合、設置条件や工事内容に影響するため、事前の確認が欠かせません。

また、消防法ではコンロから換気扇までの距離を80cm以上離す必要があるため、この基準を満たすかどうかも必ずチェックしましょう。

見た目のデザインだけでなく、安全性も考慮することが大切です。

ハウクリ君

業者によっては「交換時の形状の変化を受け付けていない」というケースもあります!

ファンの種類

換気扇に使われるファンには「シロッコファン」「プロペラファン」「ターボファン」があります。

それぞれ風量の強さ、羽の枚数、音の大きさなどには特徴があります。

一般家庭では静音性と安定した吸引力を持つシロッコファンが主流ですが、設置環境や希望する性能に応じて選ぶことが必要です。

電源・配線・換気経路の状態

換気扇交換では、電源や配線の確認も重要なポイントです。

専用回路の有無やスイッチの位置、配線が古い場合には電気工事が必要になることがあります。

また、換気ダクトが「正しく屋外へつながっているか?」「途中で塞がっていないか?」の確認も欠かせません。

ハウクリ君

条件によって工事費用や見積もりが大きく変わる可能性があるため、事前に業者へ相談しておきましょう!

集合住宅の場合はルールを確認

マンションやアパートなどの集合住宅では、管理組合の規約や共用ダクトに関するルールが設けられていることも多いです。

換気扇交換の工事を行う前には、必ず規約を確認し、必要に応じて管理会社や大家へ申請を行いましょう。

無断で工事を進めると、後々のトラブルや責任問題に発展する可能性もあります。

ハウクリ君

安心して交換作業を進めるためにも、事前の確認が欠かせません!

寿命を左右?換気扇を長持ちさせるメンテナンスのコツ

自宅で換気扇掃除をする様子

換気扇の寿命は、普段のちょっとした工夫で大きく変わることもあります。

こまめな掃除や正しい使い方を心がけることで、寿命を数年単位で延ばせるケースも。

反対に、メンテナンスを怠ると内部に油汚れが蓄積し、モーターの負担が増えて急に故障することも予想できます。

定期的に油汚れを掃除する

換気扇の寿命を延ばすために最も基本的で効果的なのが、定期的な掃除です。

フィルターやファンに付着した油汚れを放置すると、吸い込みが悪くなるだけでなく、モーターの動きが重くなり負担が増します。

月に1回程度の簡単な清掃を心がけることで、性能を維持しやすくなります。

掃除の際には、中性洗剤や重曹、セスキなどを使うと頑固な油汚れも落ちやすくなります。

重曹やセスキなど、使用する洗剤によっては使えない部品や素材も存在します。

ハウクリ君

掃除前に換気扇の取扱説明書で確認しておきましょう!

換気扇に使い捨てフィルター(カバー)を貼る

使い捨てフィルター(カバー)は、換気扇内部の油汚れなどを防ぐ心強い味方です。

調理のたびに飛び散る油や煙はフィルターに吸着されやすく、内部への蓄積を大幅に減らしてくれます。

「数週間から1か月程度で交換」が目安になるので、手入れの手間が少なく済むのも大きな利点です。

特に揚げ物や炒め物をよくするご家庭では、使い捨てフィルターの導入によって掃除の負担を抑えられるでしょう。

ハウクリ君

素材や交換時期を間違えることで、リスクになる可能性もあるので、注意が必要です!

油や煙を防ぐ

寿命を延ばすためには、調理方法を工夫することも大切です。

「強火を使いすぎず中火で調理する」「油を使う料理の頻度を減らす」「ふたを活用して油の飛び散りを抑える」といった習慣が換気扇への負担を和らげてくれます。

こうした調理中の小さな心がけは、換気扇の汚れを防ぎ、内部のモーターやファンの摩耗を抑える効果があります。

ハウクリ君

【基本的な日常の掃除・対策】+【年1回のプロのクリーニング業者への依頼】が換気扇の寿命を伸ばすためには必須です!

プロに掃除を依頼するメリット

自宅で快適に仕事をする若い女性

換気扇は内部が複雑な構造になっているため、自分で掃除できる範囲には限界があります。

自力で表面的なフィルターは掃除できても、内部のファンやモーター周辺にたまった油汚れまでは完全に除去するのが難しいものです。

その点、プロに依頼すれば、専用の道具と洗浄方法を用いて分解洗浄が行われ、吸引力を大幅に回復させることが可能です。

また、定期的なクリーニングは故障の予防にもつながり、結果として換気扇の寿命を延ばす効果もあります。

快適な調理環境を維持するためにも、1年に一度は専門業者の力を借りるのがおすすめです。

ハウクリ君

業者を選ぶ際には、「口コミやレビュー」「価格や作業内容」「実績や資格」などを比較することがポイントです!

換気扇(レンジフード)が動かなくなった時の対処法

プロの業者に換気扇を見てもらっている様子

突然、換気扇が動かなくなったときには、慌てずに原因を切り分けることが大切です。

まずは「ブレーカーが落ちていないか?」「スイッチ部分が壊れていないか?」「内部に油が付着してないか?」を確認します。

それでも改善しない場合、モーターや基板などが故障している可能性が高くなります。

使用年数が10年以上であれば、修理よりも交換を選んだ方がコスト面でもお得かもしれません。

ただ、「自分で修理をしよう!」と考えるのはかなり危険で、感電や火災を招く恐れもあります。

ハウクリ君

安全に確実に対応するために、必ずプロの業者に点検や交換を依頼してください!

おわりに

換気扇(レンジフード)の寿命は、一般的には10〜15年程度とされています。

ですが、日常的な掃除や正しい使い方によって、換気扇の寿命を延ばすこともできます。

吸引力の低下や異音・異臭など、劣化のサインを見逃さず、少しでも異常を感じたら早めに専門業者へ相談することで、安全で快適なキッチン環境を長く維持できます。

毎日の生活を支える大切な設備だからこそ、定期的な点検と丁寧なメンテナンスを習慣化することが重要です。

換気扇を正しく扱うことで、家全体の空気環境も良くなり、家族の健康を守ることにもつながります。

安心して快適な調理時間を過ごすために、換気扇を長く大切に使っていきましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次